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ソウル

何のポスターでしょうか!?

 ずらりと並ぶ顔写真。ソウルの地下鉄に張ってあったんですけれど・・・これ、塾の講師陣の顔写真なんですね。日本以上に厳しいと思われる韓国の受験競争。知り合いの学生たちなど、12時まで塾は当たり前。土曜日の午後意外はすべて勉強!という学生もいましたね。

 日本では今月初めに大学入試センター試験が終わり、これからが受験シーズンですが、韓国では11月に日本でいうセンター試験(韓国では「大学修学能力試験・スヌン」があります。この出来次第で、希望の大学にいけるかどうか、という大きな関門です。11月中旬の平日・木曜日にあるこの試験なのですが、人生のすべてを決めてしまうかも知れない試験への気の入りようは国家レベルで、出勤の時間を遅らせたり、遅刻しそうな学生をパトカーが!?送り届けるなんてニュースもありましたね。

 そして、日本の「トンカツ」なんかと同様、験かつぎもたくさんありますよ。のんのんの知り合いのところには、試験が近づいたら親戚が「飴」と「餅」を届けていました。これは両方がベタベタしているから「志望校にくっつく」という意味を込めているんですね。でも、あまりにおうちにお餅がいっぱいになったから、ってのんのんもおすそ分けしてもらいましたよ。よかったのかな?

 昔は大学の門や壁に受験生の親(特にお母さん、ですね)が飴をべとーっと貼り付けて大変だった、という話も聞いたことあります。 あと、韓国みやげの定番・辛ラーメンはこのときだけ「信」ラーメンになったりするらしいですね。

 韓国の受験生はもう、ほぼ進路も決まり3月からの(韓国の新学期は3月なのです)新生活に胸をふくらませているのでしょう。そして、日本の受験生の皆さんは、あと少し!がんばってくださいね。ファイティン!

ソウル・フィルの演奏会へ行ってきました!

ソウル・フィルハーモニー管弦楽団(SPO)の演奏会に行ってきました。指揮は2005年からSPOの音楽監督を務めるチョン・ミョンフン
演目はドビュッシーの交響詩「海」マーラーの交響曲1番「巨人」

座席は前から3列目で、実際座ってみるとステージに近っ!しかも指揮者台のすぐ後ろ。

まずはドビュッシーから。
盛り上げて盛り上げて、ラストに向かってドラマチックになる演奏に、終わった後は感動して思わず涙がぽろり。1曲目からこれでマーラーは一体どうなるの?

そして、マーラーの1番。
1楽章は朝の静けさの中に小鳥のさえずり…そんなスタートですが、その後は弦楽器がメロディーを奏で…この辺りからオケのメンバーそれぞれの陶酔感といいますか、各人がソロ奏者のように体を揺らして演奏し微笑みあったり…あまり今までのオケでは見ない光景でした。その情熱溢れる演奏に1楽章を終わった時には、このペースで4楽章まで持つのかなと心配してしまうほどの迫力。
その心配をよそに、2、3楽章はすぎ、怒濤の4楽章へ。舞台が狭く感じるほどそれぞれがガーッと弦を弾いて、その演奏にあっけにとられたまま嵐のようなラストへ。

一拍の間もなく拍手喝采。ステージ場の団員たちは疲れた様子もみせずやりきった感いっぱいの笑顔。穏やかに微笑むチョン・ミョンフン。
そして、何度かのカーテンコールの後のいきなり始まったアンコール。これは全く予想通りというか、彼らが選びそうなブラームスのハンガリアンダンス1番。
これこそドラマチックで彼らが演奏するのにピッタリな曲。
しばらく席から立てず、余韻に浸っていると、演奏を終えた団員同士でハグしている風景が…。弦楽器の団員が管楽器のとこまでいってハグしてる...。こんなシーン、演奏会では初めて!

ドラマ、K-pop、ミュージカルと韓国の芸能界が何かと熱いですが、クラシック界もすごい!こんな激しい演奏会って初めてでした。チャンスがあったらぜひ皆さんもいかがですか?

クラシックのドラマといえば、チャン・グンソク出演の「べートヴェン・ウィルス」がありますね。
次はこのドラマ...ではなくて、グンちゃんの舞台挨拶のお話を...!

ソウル・カフェショーで小坂さんがサイン会^^

 11月24日~27日にソウル・COEXで開かれていたカフェショー。こちらでは、書肆侃侃房から出版された『福岡喫茶散歩』の韓国版が販売、ということで著者の小坂章子さんのサイン会が行われたのでした!(小坂さんのソウルレポートはコチラ) カフェショーの会場でも韓国版の販売が行われ、買った方は小坂さんにサインをしてもらえる、というスタイルでしたが、次々とお客さんが来てくださったようです。翻訳担当のキムさんに協力してもらって、ハングルでお名前を書いてあげる細やかな心遣いに感動していた方も多かったですよ☆

福岡喫茶散歩

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