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K-pop講座...ダンス歌手というジャンル

今回のK-pop講座はダンス曲についてでした。バラード曲に対してダンス曲。最近のK-popのアイドルたちはほとんどが踊って歌ってというスタイルなのでダンス歌手ってことになるんでしょうね。デビュー前から訓練生としてダンス、歌を特訓して色んなコンセプトでプロデュースされたグループを作っていきます。

韓国で初めてプロデュースして作ったダンス曲アイドルグループは1996年デビューの5人の男性グループ『H.O.T(エイチオーティー)』です。ダンスとラップで若者から大きな支持を得ますが、兵役、契約問題で、2001年には解散をします。その後は3人と2人に分かれて歌手活動を続けますが、これってまるで今の東方神起とJYJですね。韓国の契約問題ね~…これはまた別の機会に。今は個々人ででそれぞれ活動していて、バラエティや歌番組に出ています。
韓国ではコンサートなどで、ファンがお気に入りのアイドルを応援するときにアイドルごとに決まった色の風船を使いますが(この色は他のアイドルとかぶってはいけない)、この応援スタイルは『H.O.T』が最初なんだそうです。『H.O.T』のカラーは白。ちなみに東方神起はパールレッド、少女時代はピンク、我がSS501はパールライトグリーンです。最近はアイドルの数が多すぎて風船の色にも限りがあるし、風船ではなくペンライト等を使います。

この『H.O.T』のライバルグループとして作られたのが『G.O.D(ジー・オー・ディー)』。ピやワンダーガールズ、最近では2PM、2AMをプロデュースしたパク・ジニョンが最初にプロデュースしたグループで、『G.O.D』により韓国音楽がティーンエイジ化したと言われています。


最近の韓国アイドルの日本デビューの勢いがすごいことは以前お話しましたが、この当時も日本は視野に入っていて、『H.O.T』も日本進出する予定でした。avexからもアルバムが出ています。ただ当時まだ兵役を終えていない男性の海外活動は難しく、この計画は断念されます。代わりに女性3人組『S.E.S.(エスイーエス)』が日本デビュー。『S.E.S.』は海外向けにつくられたアイドルグループで歌唱力のあるメンバー、英語が出来る在米韓国人、日本語ができる在日韓国人で構成されました。その当時男性アイドル全盛の中で初めて女性グループとして成功したグループなのだそうです。それでも日本での人気は今ひとつ伸び悩み(アイドルとしては年令が高すぎる)、所属事務所のSMエンターテーメントはその時の失敗を、その後のBOA、東方神起、少女時代に活かし、送り出して行くんですね。
韓国では『S.E.S.』の人気を受けて、ライバルの女性グループがたくさん生まれます。その一つがDSPメディアの4人組の『Fin.K.L(ピンクル)』。メンバーのイ・ヒョリはソロ歌手として今でもトップにいますし、ソン・ユリは女優として活躍しています。SMエンターテーメントとDSPのライバル関係はSMの東方神起に対してDSPはSS501少女時代に対してはKARAと続く訳ですね。なんだか韓国アイドルグループの歴史みたいになりましたが、今まで出てきたグループはダンス歌手ということになります。ソロで活動しているイ・ヒョリもセクシーなダンス曲でいつも話題です。

現在バラード曲、バラード歌手として有名なペク・チヨンさん。『OST(オリジナルサウンドとラック)の女王』と呼ばれています。最近ではイ・ビョンホンのドラマ『アイリス』の『忘れないで(잊지말아요)』でご存知の方も多いと思います。伸びやかなつやのある声と抜群の歌唱力でドラマを盛り上げます。そんな彼女は1999年にダンス歌手としてデビューしました。かなりセクシーに激しく踊って歌うMVを観ましたが、今の彼女からは想像がつきませんでした。その後不祥事で芸能界を一時引退、その後2006年にカムバック。このときはバラード歌手として戻ってきます(+整形…というのが韓国らしいですね)。これが大成功…今に至る…。
ダンス歌手からバラード歌手というようにジャンルはしっかり分かれているんですね。日本ではここまで明確に分けてない気がするけれど、アイドルが演歌歌手に転向というのと同じようなものですかね〜?

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