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ドラマの中の食事風景から知る母の愛!?

前回にひきつづき、韓国の食に関する話題を…。
私が観たドラマの中でとても印象的な食事のシーンがあります。
まず前回も登場した韓国版「花より男子~Boys Over Flowers~」

韓国一の大財閥のおぼっちゃまク・ジュンピョ(原作では道明寺司)が庶民代表の彼女クム・ジャンディ(牧野つくし)の家を突然訪問。急なことで夕食は彼女の家のいつもの食卓を囲むことになります。じゃこの佃煮に、太刀魚にキムチ。彼にとってはめずらしい(質素な)食事でした。
そのまま泊まることになったク・ジュンピョ。朝、目が覚めるとそこにはチャンディのお母さんがおぼっちゃまの口に合うようにと作った、クム家にとっては贅沢な朝食が並んでいました。弟がこんなに贅沢な朝ご飯が食べられるなら毎日でも泊まってくれと懇願するほど。私がとても印象的だったのはこの後。チャンディオンマ(ママ)がイシモチ(だったと思います)の身を手でほぐして、こんもりつがれたク・ジュンピョのごはんの上にのせて「さぁ、食べて」と進めます。さらにカルビチム(カルビの煮物)も同じように手でお肉をほぐしてごはんの上にこぼれないように押し付けながらのせたのです。「これもおしいから…」と。
この後、ク・ジュンピョは彼女との恋愛を反対され会うことも許されない状況に追い込まれるのですが、その時に思い出すのはこのときの食事風景でした。魚は手でほぐしてもらって食べるのが一番おいしいし、幸せだと。う〜っ(涙)そうなの?ク・ジュンピョ?でも私はユン・ジフ(花沢類)派…
ではなくて、この食事風景がとても印象的だったんです。最初にみた韓国ドラマだったので特にインパクト大だったのですが...。

少し前に観た「コーヒーハウス」というドラマの中にも同じようなシーンがありました。

ベストセラー作家イ・ジンス。他人と深くつき合うことを極端に嫌い、何人もの秘書を首にしてきた彼が、不器用だけれど素直さと根性だけはある新米秘書スンヨンをいじめのようにこきつかいながらも辞めさせることなく側に置いています。
ある日イ・ジンスが過労でダウン。慌てるスンヨン。医者を拒むイ・ジンスに手を焼いたスンヨンは、自分のおばあちゃんにSOSを。
おばあちゃんは寝ているイ・ジンスをたたきおこし、食卓に座らせます。そこにはスープとこんもりつがれたごはん、そしてキムチ。おばあちゃんは自家製キムチを(1/4株くらいでしょうか)手で裂いて一口分くらいにまとめるとイ・ジンスのごはんの上にのせます。「モゴッ!(食べろ)」。しぶしぶキムチののったごはんをスプーンですくって食べると、間髪入れずにまたキムチがドンと。そして「モゴッ!(食べろ)」。このやり取りは、お茶碗のごはんがなくなるまで続きます。
おしゃべりをしながらキムチを裂いて汁で汚れた指をなめるおばあちゃん。その指でまたキムチを裂いて彼のごはんの上へ…。病気で食欲もないイ・ジンスは、それをみてさらにウグッ…しぶしぶ食べていた彼でしたが、久しぶりの誰かとのふれあいを思い出したように、素朴だけれど愛情のあるキムチごはんを夢中でかき込みます。
見てる私もハルモニが指をなめながらキムチをのっける様子にうわ〜っと思ったのですが、次第になんともおいしそうで、こんなふうにして食べてみたいなと...。
両方とも母親の愛情を感じるシーンです。
韓国ドラマの中で「娘は朝食を抜くような男とは結婚させない」と母親が言うシーンがありました。『食』ということをとても大切にする韓国をよく表していると思うのです。
韓国の食堂で料理を頼むとあれやこれやサービスのおかずがついてきますね。それだけで充分な食事になりそうなくらい…。これもたくさん食べてほしいというサービス精神の表れなのでしょうね。
食とは関係ないのだけど、スンヨン役のT-araハム・ウンジョン。以前K-popで日本デビューが近いグループの話しをアップしたときに出てきた彼女。彼女は子役出身で演技はしっかりしていますが、この中でイ・ジンスへの片思いがとてもよいです。キュンとします。彼女が自分の失恋に気づくシーンにはもらい泣きです。こちらもぜひ!

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